2018~2019 防災・避難用品カタログ
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15川原 本日は、お時間をいただきありがとうございます。早いもので、御社とのお取引は23年目となりますね。早速ですが、御社の事業概要をお話しください。新妻 本日はお招きいただき、またこのような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございます。弊社は、1982年に創業、トイレットペーパー及び同ホルダーの製造販売(現公共商業施設事業)からスタートいたしました。その後、1995年の阪神・淡路大震災における現地視察からヒントを得て、現在の災害用トイレ「サニタクリーンシリーズ」を開発して防災事業に進出いたしました。翌1996年、防災事業から創出された各商品を医療介護・環境分野へ拡大展開し、現在では四事業分野となり、いずれも弊社主力事業となっております。携帯トイレ(便袋)の変遷川原 携帯トイレ「サニタクリーン」の開発の歴史をお聞かせください。新妻 当初は単なる袋と凝固剤の商品からスタートし、その後、御社をはじめ、各行政機関や有識者等のご意見を伺い、改良を重ねました。最も苦労をした改良点の一つに、ごみ回収車の主軸となっておりますパッカー車タイプの回収車が、使用済みの携帯トイレ(便袋)をスムーズに回収可能とするための改良でした。当初の凝固剤と袋だけの仕様では、回収時に袋が破裂して、中味の汚物が飛散する可能性があったため、袋と凝固シートを一体化したオールインワンの構造に改良して、中味の汚物が飛散しにくい現在の仕様に至りました。「日本トイレ大賞(防災担当大臣賞)」受賞川原 「日本トイレ大賞(防災担当大臣賞)」受賞おめでとうございます。この賞についてお聞かせください。新妻 ありがとうございます。この賞は、女性活躍担当大臣(有村治子大臣※当時)の下で開催された政府の「暮らしの質」向上検討会の提言にて、暮らしやすい空間へと転換する象徴としてトイレが取り上げられ、世界に誇れる快適なトイレについて真剣に考え、2020年の東京オリンピック・パラリンピックでの訪日外国人の増加に向けて、みんなにとって使いやすいトイレを前に進めていきたいというコンセプトで募集(2015年)されました。募集対象は、世界に誇りたくなるトイレ、子連れで利用しやすいトイレなど、優れた「トイレ空間」のみならず、日本の技術を生かした環境に優しいトイレ開発や、快適なトイレを通じた観光支援などの「活動」も対象とされていた中、全378件の応募から28件が選ばれ、弊社は「災害用トイレの技術開発」(携帯トイレ及びマンホールトイレ)について「防災担当大臣賞」を受賞いたしました。被災地を訪ねて川原 熊本地震をはじめ、たくさんの被災地を訪ねていらっしゃいますが、そこで、各家庭で備えておくべき防災避難用品、避難所開設に向けて必要だと感じた防災用品とはどんなものでしょう?新妻 過去に発生した阪神・淡路大震災(1995年)、新潟県中越地震(2004年)、東日本大震災(2011年)、熊本地震(2016年)発生の際、現地支援や視察を含めて訪問して参りました。必要と感じた用品を、主に衛生用品・トイレ関連について申し上げると、災害用トイレ・トイレットペーパー、トイレ後のハンドペーパー・アルコール等の除菌剤、消臭剤、トイレ洗浄用の水、清掃用具(洗剤、デッキブラシ、タオル等)です。株式会社総合サービス × 東京都葛飾福祉工場特別対談東京都葛飾福祉工場 川原英司⬆被災地のトイレの状況株式会社総合サービス 新妻普宣※敬称略災害用トイレの役割は、疫病等の二次災害防止対策及び健康維持対策である。代表取締役 新妻普宣副所長 川原英司人間であれば誰もが必要なトイレ。ガマンができない生理現象。もっと真剣に考えなければなりません。⬅「日本トイレ大賞」授賞式にて。有村大臣(当時)と

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